外発的動機づけとは?
外発的動機づけは、報酬や罰など外部からの要因により行動を誘発するものです。これには数多くの利点がありますが、同時にいくつかの問題点も存在します。以下に主な問題点を列挙します。
- 報酬依存:外発的動機づけの一般的な問題は、報酬やインセンティブがなくなった時点で、動機づけが大きく低下し、あるいは完全に消えてしまう可能性があることです。
- 内発的動機づけの消失:報酬を得ることが主な目的となり、内発的動機づけ(興味や好奇心など)が失われることがあります。これは”過剰な報酬”として知られ、楽しみや満足感といった感情が報酬に取って代わられる現象です。
- 短期的視点:外発的報酬は一般的に短期的な行動を奨励しますが、これが長期的な目標や戦略に対する視野を狭めることがあります。
- ゲーミング:目標を達成するために、指標やルールを利用する(ゲーミング)という行動が生じる可能性があります。これは一見効率的に見えますが、本質的な目標達成や組織の長期的な利益を阻害する可能性があります。
- 競争の促進:報酬を連携や協力ではなく、個人の達成に基づいて分配すると、従業員間の競争を促進し、組織全体としては協調性やチームワークが損なわれることがあります。
以上のように、外発的動機づけには一定の効果がありますが、これらの問題を理解し、適切に管理することが重要です。